勝負メシ

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 この「勝負メシ」という言葉、少なくとも自分が幼少の頃は聞いたことがなかった。むしろ「勝負○○」という言葉の代表格は「勝負下着」で異論は無いだろう。もちろん、「勝負根性」「勝負勘」といった熟語はずっと以前から存在していたように思うが、「勝負」+物の名詞という熟語の起源は、どう考えても「勝負下着」なのではないかと思ってしまうのだが、果たして本当のところはどうなのであろうか…

 私にとっての勝負事は、古くは少年ソフトボールの試合、それから部活動の卓球の大会といったスポーツを中心としていたが、以降は、ボードゲームの大会を除いた大半の勝負事は試験である。あらゆる試験の勝率自体は決して悪くないのだが、人生の方向性に少なくない影響を及ぼすであろう大一番で何回か手痛い敗北を喫しており、それが今の自分の立ち位置やアイデンティティを形成していることを今更ながらに回想し、またうっかりネガティブ沼へと入っていきそうになる。あぶないあぶない。

 さて、いつまでも下らないことを言っていないで、「勝負メシ」の話をしようと思う。私の勝負メシは、ズバリ「鶏の水炊き」であることが多いと思う。別に何か験を担いでいるということはなく、単に美味くて消化がよくて体を冷やさないというくらいの理由しか思い付かないのだか、実家でも、一人暮らしの家でも、勝負前夜は鍋物をセレクトしている。かなり昔に、勝負メシとしてトンカツが出てきたことがあったが、揚げ物は胸焼けするリスクが多少なりともあるからということで、勝負メシのラインナップからは消えていった。あとは似たような理由で、勝負前夜に生物(お刺身の類)は食べない。
幸い、これまでに生牡蠣や刺身で当たったことはないが、これで勝負を棒に振ったら間違いなく後悔するので、こういったものは勝負が終わってからにしている。余談であるが、むしろ勝負が終わってからは、疲れもあってか、食あたりや腹下しになったりすることがある。よく勝負事の当日に腹痛に襲われる方の話を聞くが、自分は幸いそういったことには縁がなく、そういう点では相手に対して若干のアドバンテージを得ていると感じている。

 インターネットで検索をしてみると、巷の勝負メシは、やはりトンカツやカツ丼のポジションがそれなりに高いらしい。体調の調整よりも、験担ぎが優勢ということか。

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