さて、今日は腕時計の話でも。携帯電話というツールが広く普及してからというもの、時間を確認する行為は携帯電話(スマホ)を見るついで事足りるようになった。しかし、私は外出するときには必ず腕時計をしていく。その理由はどこから来るのかと問われれば、もちろん最短の手順で時刻を把握するためのツールとしてというのは大前提としても、それだけではなく、時計そのものへの愛着や、外に出掛ける際の気持ちの切り替え、アクセサリーの一つとして、といった要因もあると思う。
そんな腕時計であるが、今年、およそ15年ぶりに新調した。新しい時計はずっと欲しいと思っていたのだが、毎年の予算委員会(という名の脳内会議)で数年に渡って見送りが継続していたのである。しかし、冠婚葬祭で身に着けていくには少し恥ずかしい年季の入り方であったので、まとまった予算を動かして購入するに至った。そんな折、これまで使っていた腕時計のチェーンが外れてしまった。お役目を終えたのを見計らったかのようなタイミングに驚嘆してしまったのだが、こうした偶然もあるのだなと思った。
当初、普段使いもするつもりで新しい時計を買ったのだが、チェーンが壊れた腕時計は、ただ単にチェーンが壊れているだけで、刻は正確に刻み続けていた。この時計と連れ添った15年間には、とてもいろいろな事が起こった。そんな重みを感じているうちに、このままもう使わなくなってしまうのは勿体ないという考えが大きくなってきた。
そこで、チェーンを交換し、普段使いを継続することにした。街の時計屋に持っていくと、人のいい女主人が丁寧にチェーンを付け替えてくれた。客人と対応するときや、冠婚葬祭といったフォーマルなところにはもう一緒に連れてはいけないが、まだしばらく私自身に起こる様々を近くで見届けて欲しいと思う。

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